今年の1月~3月にTBSで放送されていた『御上先生』が、ANAの機内映像で観ることが出来ます。毎月1話ずつ更新されていて、欠かさずに観ています。
いつも感じるのですが、2回目に観ると初回では気づかなかった発見があります。初回ではどうしてもストーリーを追ってしまうので、そうなるのだろうと思っていました。
先日養老先生の講演をユーチューブで聴いていたら、そうではないかもしれないと思いました。人の細胞は日々入れ替わっていて、3年も経つとほとんどの細胞は入れ替わっているようです。
また、日々いろんな経験をしているので、見方や感じ方も日々変わっているのでしょう。昨日と今日の自分は違うのです。
そういえば、大きな出来事の前と後では考え方が変わっている自分を自覚することがあります。
そうすると、『御上先生』を2度目に観たときに感じた気づきや違った印象は、どこから来ているのでしょうか? 単に見逃していただけなのか? それとも数か月の間に、自分の感度や意識が変わっているのでしょうか?
おそらく、そのどちらもあるのではないかと思いました。そのほかにも、その時の気分や集中度合も関係ありそうです。
いずれにしても名作と言われるような文学、映画、演劇、ドラマ等については少なくとも2回、3回とゆっくり味わわないともったいないと思いました。
また、反対に「変わらない」といえば、数週間おきに、うっかり同じミスをする自分を「学習しないなあ」と感じることがよくあります。DNAが思考の癖も含めて忠実に複製しているでしょうね。