毎朝、NHKのテレビ小説「あんぱん」を観ています。先週の放送でやなせたかし氏が、文芸誌『詩とメルヘン』に関わっていたことを知り驚きました。
私は『詩とメルヘン』が創刊された1973年に中学生になりました。友人が創刊間もない時期に掲載されたある作品が好きで、そのことばをよく口ずさんでいました。
その作品はウエディング姿のエレガントな女性の絵に「『きれいだよ』なんて言うからいけないんです。涙であなたの顔さえ見えません。」のことばが添えてありました。50年以上前のことですが、不思議なくらい覚えています。もっとも正確ではないかもしれませんが。
1年前に小学校のときの同窓会があったのですが、そのときにその友人が亡くなっていることを知りました。中学生のときは同じバスケット部でしたので、よく行動を共にしていました。
彼はプラモデル作りが大好きで、常に何か作っていました。高校1年生(高校は別でした)の夏休みに一緒に旅行に行ったのを最後に、ゆっくり会っていません。大人になって琵琶湖で毎年開催されていた「鳥人間コンテスト」に出ている姿を偶然テレビで観て、「彼らしいな」と思ったものでした。
10年くらい前だったでしょうか。「どうしているかな。久しぶりに会いたいな。」と思ったことがありました。「そう思ったときに行動を起こさないとダメだな」と1年前に思いました。先週、「あんぱん」を観ていて、また同じことを思いました。
2011年の東日本大震災のときに「今日の平穏な日々が明日もそうだとは限らない」と学習したはずですが、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」ですね。「思い立ったが吉日」で行動したいと思います。