F-CONの仕事に関わるようになって、理想の家とは何かを四六時中考えるようになりました。本屋さんでも自然と建築関係の売り場へも立ち寄るようになりました。
そんな中、建築家の丹羽修氏の『家を建てたくなったら』(WAVE出版)に出会いました。手に取って数ページ読んで、正にこんな本を探していたと思いました。10年前に出版されている本ですが、ほとんど時間の経過を感じさせません。最近話題の窓や断熱の重要性の記載もあります。
自分や家族が、どんな家を望んでいるのかのインサイトを見つけることの重要性を、教えてもらいました。また、家づくりの楽しさ、わくわく感を思い出しました。
やはり、家は施主、建築士及び工務店の三者で創り上げて行くものです。竣工後もその三者で、理想の家に育てて行くものだと思いました。
家づくりに関する本や雑誌は何冊も読んでいるのですが、この本ほど家づくりの根本について分かりやすく、説得力のある本はなかったように思います。著者が日頃から住んでいる人が幸せになれる家づくりを目指しているのが、伝わって来ます。
この本を読んで、もう一度家づくりをしたくなりました。
もう一度自宅を建築することは、多分ないと思いますので、自宅建築を考えている方にアドバイスしたくなりました。私の自宅建築での成功と失敗の経験や仕事で身に付けた知見を話したくなりました。
理想の家づくりに少しでも関わって、時間を掛けて理想の家になって行く様子を施主、建築家及び工務店の方々と喜びを分かちあいたいと思います。そしてそのことを肴にして関係者とうまい酒が飲めたら、きっと至福の時間ですね。
昨日、本屋さんで『家を建てたくなったら』令和版を見つけました。その後の建築費の高騰もあり、数字等も最新情報にして2023年に出版されたようです。