私は子供の頃から夏が好きでした。おそらく、夏には楽しい行事や好きな食べ物がいっぱいあったからだと思います。夏休み、お盆の帰省、海水浴、キャンプ、花火大会、夏祭り、土曜夜市、すいか、ぶどう、梨、とうもろこし等々。

先日、テレビの情報番組でインタビューに応えている十代の女性のことばにその通りだと思いました。そのことばは「夏はもう飽きた。早く涼しくなって欲しい」でした。

私が子供の頃は、本当に暑い時期は梅雨明けからお盆が終わるまでの約1か月間だったように思います。お盆を過ぎると朝夕は風が少し涼しくなり、赤とんぼが飛び始めていました。

風の冷たさに夏の終わりを感じて、何だか寂しい気持ちになったものです。そういえば「今はもう秋、誰もいない海」という歌詞で始まるトワ・エ・モアの歌もありました。

みんなが飽きる前に早く去ってくれよ、夏。嫌いな季節になる前に。