先日都内のあるターミナル駅のホームを端から端まで歩きました。その途中にチューインガムが黒く固まったものを多数目にしました。そう言えば、昔はチューインガムを取っている作業員をよく目にしました。
いつから見かけることが少なくなったのでしょうか?コストが掛かるので作業頻度を減らしているのでしょうか?地方に行くと床のチューインガムをあまり見ないこともありますので、各鉄道会社の方針のでしょうか?それともその地方都市のマナーがいいのでしょうか?インバウンドの数に相関があるのでしょうか?
都内の駅でも黒いチューインガムが目立つ駅とそうでない駅がありますので、駅長さんの方針なのでしょうか?
床にチューインガムが多くある駅は、ホームが益々汚くなっているように思います。歴史の古い駅だから汚れが多い面もあるかも知れませんが、そのような駅ほど清掃の頻度を上げるべきではないでしょうか?「貧すれば鈍する」ということばが思い浮かびます。
先日、羽田空港で床に付いたチューインガムをきれいにしている作業員を久しぶりに見かけました。少し前まではこういう作業員を公共施設ではどこでも見かけたものですが、いつの間にか見なくなりました。
羽田空港はまだ新しくきれいなので、床に黒いチューインガムがあると目立つので実施しているのでしょう。またそのコストは掛けるに値するコストと見做されているのでしょう。「選択と集中」ということばが思い浮かびます。
日本は至る所でコスト削減が蔓延しています。安いことはいいことだとする風潮が蔓延しています。テレビの情報番組も誘導しているように感じます。生産者の持続可能性や生活へも想像の翼を広げたいものです。
不合理なコスト削減をいつまで続けるのでしょうか?誰も幸せになれない日本特有のシステムではないでしょうか?
不合理なコスト削減競争よりも価値創造やイノベーションで競い合いたいものです。そういう健全な競い合いの中でこそ、持続的な経済成長や賃上げが期待でき、今盛んに言われているウエルビーイングも達成出来るのでしょう。
そう言えば、自宅近くの歩道にも黒いチューインガムがたくさんありました。
守るべきコモンを大切にする仕組みを新たに構築しなければならないと思いました。