新聞や雑誌には、いろんな分野で活躍されている方々による連載をよく見かけます。それらを読んで最近感じていることは、俳優さんが書かれた文章はおもしろいということです。話題も身近で読み易く、読む人のことを思い浮かべて書かれていることがよく分かります。
いつもセリフに腐心されているからでしょうか?余白も含めてことばを大事にされていることを感じます。また演出家や脚本家のまなざしを感じます。
官僚出身の方の文章は、余白が少なく、漢字と情報量が多くて、一読でさっと理解できないこともあるように思います。(尤も私の読解力に問題があるのかもしれませんが。)
先日、東京の丸の内の大きな本屋さんで「中公公論新社」の希少本フェアをやっていました。その中に『にほん語観察ノート』(井上ひさし著、中公文庫 2004年4月初版発行)を見つけました。短いエッセイがいっぱい収められています。
その本に「官僚文章の癖」という題のエッセイがあり、次のような特徴を指摘されていました。①漢語を多く使う。②カタカナ英語を多く使う。③造語を多く発明する。④独特の言い回しを多く使う。
一度身に付いた文章の癖は、簡単には抜けないのかもしれませんね。
経済界の方の文章は、人それぞれのように思います。先月連載されていたキャノンの御手洗富士夫さんによる日経朝刊の「私の履歴書」は、とても90歳とは思えない素晴しい文章だったと思います。毎日楽しみに読みました。
どんな分野でも第一線で長く活躍されている方の文章は、構成力があり、ことばに深みがあり、内容もおもしろくて最後まで一気に読めます。さらに続きを読みたくなります。
中でも読書好きの方の文章は、秀逸です。見習いたいものです。