昨年の11月に久しぶりに江戸川乱歩賞受賞作品を買いました。荒木あかねさんの『此の世の果ての殺人』です。たまたまテレビの情報番組で紹介しているのを観てしまいました。
私はミステリー小説が大好きで、江戸川乱歩賞受賞作品も1991年から2012年まで毎年楽しみに読んできました。ただそれ以降は江戸川乱歩賞受賞作品を読むのを止めていました。
それはミステリーが嫌いになった訳ではなくて、ミステリーを読んでいると面白くて、他の本を読めなくなるからです。
2013年に入院したときに、いかに自分が知らないことが多いかを認識し、読むべき本が膨大にあることを知って以来、大好きなミステリーに関する情報は敢えて見ないことにしていました。
テレビの情報番組は、全会一致で選ばれた受賞者が史上最年少で九大文学部出身だと報じていました。ひょっとしたら私と同じ研究室かも知れないなあと思うと、俄然興味が出てきて、自戒を解いてその日のうちに本屋に買いに行きました。
小説の舞台は福岡で、糸島、太宰府、英彦山等の懐かしい地名がいっぱい出てきました。読みやすくて、2日間であっと言う間に読み終えました。
残念ながら荒木さんは私と同じ研究室ではないようですが、偉大な江戸川乱歩賞作家たちのように息の長い作家になって欲しいと思いました。次の作品も読んでみようと思っています。
そのうち、荒木さんの作品が次々と映画化やドラマ化される時代が来るかもしれません。『此の世の果ての殺人』も読みながら映像が次々と目に浮かび、勝手にキャスティングしていました。